奥田英朗さんの本って読んだことあったかなって確認したら「空中ブランコ」を友人に借りて読んだことあった。 ずいぶん毛色の違う本書いてたんだな。「空中ブランコ」も面白かったな。 「ナオミとカナコ」に出てくる中国人女社長、李が良かった。 中国人のようにDVがあったら周囲が犯罪顧みず思いっきりぶったたいてくれるのうらやましい。 私も暴力のある家庭に育ったから、逃げられない閉塞感から見たらその行動はものすごく輝いて見える。 父親の頭に向かって思いっきりバットをフルスイングできたらよかったのに。 「out(桐野夏生)」も「紙の月(角田光代)」も最後女たちが逃げ切れるの疾走感・爽快感があって気持ちいいんだよね。 大人になれてよかったな。自分で生活できるってすばらしい。 一緒にいる人を選べるって最高だ。 まだその力のない人たちには、いつか自分で生活できるようになるその日まで、生き抜いてほしい。ずいぶん生きるのが楽になるよ。