わたしの人形は良い人形 / 山岸 涼子
図書館の本棚で見かけて「あ。懐かしい」とすぐに借りてみた。
死者側の立場の読み物を初めて読んだのは、たぶん山岸涼子さんの作品。
中でも印象深いのは何にもない空間で目覚めた主人公が、自分の「足がない、手がない」と気が付いて、「声も出せない、何も聞こえない」と気が付いていく恐怖。
死んで幽霊になるとこうなっちゃうのかしらとめっちゃ怖かったなぁ。
私の中の山岸さんの怖い本といえば、これ。
不思議なことに直接的に怖いお話ではない方が怖かったんだよね。
今回の本に収録されていなかったけど、思い起こされました。
「わたしの…」も最初読んだとき怖くて。。あの古い箪笥の鉄の引手が揺れる場面。
家にもあるタイプのタンスで。。ひぃっ。
他にも図書館に山岸さんの蔵書があるのかしら。。久しぶりに読み返してみようかな。
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