長いお別れ / 中島京子
中島さんの本は小さいお家→かたづの!→長いお別れの三冊目かな? 長いお別れは2度目の読了。 父母が亡くなって改めて認知症の父をめぐるお話を読みたくなった。 途中クスクスと笑える所ありで楽しく読めました。 認知症の夫を世話する妻の気持ちに「ええ、夫はわたしのことを忘れてしまいましたとも。で、それが何か?」とつぶやく箇所がある。 たとえ忘れてしまっても、夫は私を認識し頼り、求めている。それでいいのだと。 母も色々忘れていく父に同じように思ったかな。 夫の行動がいちいち父の行動とダブって見えて、作家の方はすごいなと思う。 中島さんも「長いお別れ」を経験されたのだろうか。